【不動産のプロが徹底解説】建築確認済証・検査済証・ライフライン調査・セットバック・市街化調整区域とは?初心者にもわかりやすく解説! | sechs

【不動産のプロが徹底解説】建築確認済証・検査済証・ライフライン調査・セットバック・市街化調整区域とは?初心者にもわかりやすく解説!

【不動産のプロが徹底解説】建築確認済証・検査済証・ライフライン調査・セットバック・市街化調整区域とは?初心者にもわかりやすく解説!


🏠 はじめに

土地選び・建築計画・購入判断…どの場面でも「知らないと損する」のが建築関連の法制度や制限です。

今回は、「建築確認済証」「検査済証」「ライフライン調査」「セットバック」「市街化調整区域」の5つをテーマに、専門用語が苦手な方にもわかりやすく、実例を交えて解説していきます。


第1章:建築確認済証とは?

🔹 定義

建築確認済証とは、提出した建築確認申請が「建築基準法に適合している」と行政または指定確認検査機関から認められた証明書です。

📎 重要ポイント

  • 建築工事を始める前に「建築確認済証」が交付されている必要がある

  • この証明書がないまま工事を始めると違法建築に該当

🗺 実例(東京都江東区)

江東区内の分譲マンション計画にて、建築確認済証の交付前に杭打ち工事が始まり是正指導。大規模なスケジュール変更を余儀なくされた。

✔️ メリット

  • 設計の合法性を証明できる

  • 銀行ローン審査でも必要書類として使われる

❌ デメリット

  • 内容が難解で一般人には読みづらい


第2章:検査済証とは?

🔹 定義

建物の工事が完了した後、設計通りに適法に建てられているかを確認し、合格した際に発行される書類が「検査済証」です。

📌 ポイント

  • 中間検査・完了検査に合格した後に交付される

  • 中古住宅の取引では「検査済証があるかどうか」が重要視される

🗺 実例(埼玉県川口市)

築15年の中古住宅を売却する際、検査済証がなかったため住宅ローン控除が使えず、買主が購入を断念したケースあり。

✔️ メリット

  • 適法性・安全性の証明になる

  • 再建築やリフォーム時にも役立つ

❌ デメリット

  • 古い物件では残っていないことも多い

  • 検査を受けずに建てられたケースもある


第3章:ライフライン調査とは?

🔹 定義

ライフライン調査とは、土地や建物に関する「水道・下水道・ガス・電気・通信」などのインフラ整備状況を事前に確認することです。

🔍 調査ポイント

  • ライフラインの引込有無と管径

  • 公道・私道の埋設状況、管理者の確認

  • 負担金や引込工事費の要否

🗺 実例(神奈川県横浜市)

横浜市の旗竿地にて、水道本管が遠方にあり、引込費用として約80万円の追加コストが発生。買主が購入直前でキャンセルした。

✔️ メリット

  • 想定外の費用を防げる

  • 建築計画の立案がしやすくなる

❌ デメリット

  • 素人には確認が難しい

  • 市役所や業者に確認する手間がかかる


第4章:セットバックとは?

🔹 定義

セットバックとは、敷地が道路幅員4m未満の場所に面している場合、道路中心線から2m下がった位置を敷地境界線と見なす制度。

📏 計算例

道路幅3m → セットバック必要幅:0.5m(敷地側に0.5m後退)

🗺 実例(東京都大田区)

大田区内での中古戸建売買で、建ぺい率や容積率にセットバック部分が含まれず、想定より小さい建物しか建てられないと判明しトラブルに。

✔️ メリット

  • 道路の安全性・拡幅に寄与

❌ デメリット

  • 有効宅地面積が減る

  • 土地評価額に影響が出る場合も


第5章:市街化調整区域とは?

🔹 定義

市街化調整区域とは、都市計画法により「原則として建物の建築を抑制する区域」として定められたエリアです。

🧾 ポイント

  • 新築住宅は原則建築不可(例外あり)

  • 例外:既存宅地制度、農家住宅、公益性建築など

🗺 実例(千葉県印西市)

市街化調整区域にある既存宅地を購入予定だったが、農地転用許可が下りず計画が白紙に。用途の確認を怠ったことが原因。

✔️ メリット

  • 土地価格が安い

  • 将来の開発計画によっては値上がりの可能性も

❌ デメリット

  • 建築制限が非常に厳しい

  • 金融機関の評価が低く、ローンが通りにくい


 

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