【2025年最新版】元請け・荷主の獲得術|中小運送会社が安定案件を確保する営業戦略完全マニュアル | sechs

【2025年最新版】元請け・荷主の獲得術|中小運送会社が安定案件を確保する営業戦略完全マニュアル

【2025年最新版】元請け・荷主の獲得術|中小運送会社が安定案件を確保する営業戦略完全マニュアル


✅ 目次(クリックでジャンプ)

  1. はじめに|なぜ“下請け依存”では生き残れないのか?

  2. 元請け・荷主を持つメリットと収益の違い

  3. 荷主が運送会社に求める5つの条件

  4. 荷主・元請けを開拓するための4つの営業ルート

  5. 「営業経験ゼロ」でもできる提案トーク

  6. 荷主に刺さる会社案内資料の作り方

  7. 自社HP・SNSを営業に活かす方法

  8. 月1件ずつ荷主を増やす実践ステップ(30日プラン)

  9. 契約前に確認すべき条件・NG事項

  10. 継続案件化させるための納品・対応のコツ

  11. 契約トラブル・未払いを防ぐ方法と書面例

  12. 成功事例5選|中小運送会社が直請け案件を獲得した実話

  13. まとめ|“仕事を待つ側”から“選ばれる側”へ進化する方法


第1章:はじめに|なぜ“下請け依存”では生き残れないのか?

中小運送業界において、売上の80%以上が1社の元請け頼みというケースは珍しくありません。
しかし、この構造は極めて危険です。

  • 単価を下げられる

  • 支払いサイトが遅い

  • 業務内容が急に変更される

  • 突然打ち切りの可能性

▶ これからの時代は、「荷主・元請けを自ら獲得して利益率を高める会社」が勝ち残ります。


第2章:元請け・荷主を持つメリットと収益の違い

比較項目 下請け案件 元請け・荷主直
単価 安め(相場以下) 高単価(交渉可能)
支払サイト 末締め翌末/45日 月末締め翌月10日など早め
交渉力 ほぼゼロ スケジュール・単価交渉可
継続性 荷主の都合次第 信頼関係で継続しやすい
利益率 10〜20% 30〜50%も可能

第3章:荷主が運送会社に求める5つの条件

  1. 時間・納期を守れる信頼性

  2. 丁寧な荷扱いと顧客対応

  3. 事故・トラブルへの誠実な報告体制

  4. 柔軟な対応力(急ぎ・スポット)

  5. 連絡の早さ・正確さ(報連相

▶ トラックの大きさより、「人の対応力」が重視される傾向にあります。


第4章:荷主・元請けを開拓するための4つの営業ルート

ルート 方法 難易度 実用性
① 飛び込み・電話営業 近隣の会社・工場・商社へ直接 即結果は出にくいが信頼を勝ち取れる
② ネット集客(HP・SNS 検索/紹介から問い合わせ 中長期で強い。人手不要
③ マッチングサイト トラボックス・ハコベルなど 初心者におすすめ
④ 既存顧客の紹介 荷主からの紹介・同業からのリファラ 成約率が高く信頼性◎

第5章:営業経験ゼロでもできる提案トーク術

✅ 荷主に響くトーク例:

「御社の商品、大切に運ばせてください。私自身が納品まで責任を持ちます」
「前職でこういった品を扱っていた経験があります。再配達ゼロ・誤納ゼロで対応可能です」

トークの型:

  1. 相手の業種・商品について簡単にリサーチ

  2. 自分の経験・得意領域をリンクさせる

  3. 最後に「小さな案件でも構いません。1度お試しください

▶ 自信より「誠実さ」と「真剣さ」が響く業界です。

第6章:荷主に刺さる会社案内資料の作り方

荷主は「どんな会社なのか」「任せて安心か」を見ています。
派手さより、**「誠実で分かりやすい資料」**が武器になります。

✅ 必須項目と構成例:

  1. 【表紙】社名/所在地/ロゴ/代表者名

  2. 【会社概要】設立年・車両台数・保有車種・対応エリア

  3. 【サービス内容】対応車両/時間帯/荷扱い可能商品

  4. 【強み】再配達ゼロ・事故率・納品実績(数値で)

  5. 【代表あいさつ】信頼・実直さを短文で

  6. 【お問い合わせ方法】電話・メール・LINE等明記

▶ CanvaやPowerPointで簡単に作れます。A4・2〜4枚がベスト。


第7章:自社HP・SNSを営業に活かす方法

荷主は**「検索して会社を調べてから連絡する」**のが当たり前の時代です。

✅ 採用だけじゃない「営業に効くSNS活用法」

ツール 活用例
Instagram 納品風景・社内の様子をストーリーズで
X(旧Twitter 地域の荷主や事業者とつながる投稿
YouTube 車両紹介・ドライバーの声・社長メッセージ
Googleビジネス 評価・写真・所在地・業種の登録で問い合わせ増加

第8章:月1件ずつ荷主を増やす実践ステップ(30日プラン)

✅ 1ヶ月集中営業モデル

やること
第1週 地元企業をGoogle Mapで50社リスト化
第2週 電話+メールで営業。10件アポ取り
第3週 訪問/会社案内提出。3件テスト配送提案
第4週 見積提出 → 小口案件を1件獲得

▶ 月1社ペースでも、年間12社×平均月5万円=月商60万円が増加


第9章:契約前に確認すべき条件・NG事項

契約時に確認すべき項目:

  • 支払サイト(末締め翌月末?翌々?)

  • 燃料サーチャージ有無

  • 積み下ろしの有無(手積み/パレット)

  • 積載量超過の責任所在

  • 雨天/夜間/祝日の対応ルール

  • 破損・紛失時の賠償範囲

▶ 口頭だけで進めず、簡単な覚書・契約書を交わすのが鉄則


第10章:継続案件化させるための納品・対応のコツ

元請け・荷主に「また頼みたい」と思わせるには?

  • 積極的なあいさつ・マナー徹底

  • 事前連絡・定時報告を欠かさない

  • 荷主や受取先の“困りごと”を覚えておく

  • 「お礼メール」や「年末挨拶」で印象アップ

  • 事故や遅延時は即報告+対応提案を同時に行う

▶ 荷主は「仕事が丁寧な人間関係」で発注先を選びます。


第11章:契約トラブル・未払いを防ぐ方法と書面例

✅ 最低限の書面は作るべき!

書面 内容 形式
基本契約書 委託内容・料金・支払期日 Word/PDF
見積書・注文書 単価・日程・数量 Excelクラウド見積
納品書・請求書 作業証明・金額・税区分 弥生・freee等でOK

未払い・単価未確認・残業料金トラブルの多くは「言った言わない」から発生します。


第12章:成功事例5選|中小運送会社が直請け案件を獲得した実話

① 埼玉県:社員3名の軽貨物業者

→ 地元クリニックに直接営業 → 医薬品配送を毎日委託化

② 千葉県:4t車中心の運送会社

→ 地元の食品加工会社へ配送提案 → 冷蔵便定期契約を獲得

③ 大阪府:軽バン×SNS活用型

Instagramでパン屋と繋がる → 食材定期配送へ拡大

④ 岐阜県:建築資材配送業

→ 取引先の紹介で資材商社と直契約 → 年間2,000万円規模に

⑤ 北海道:一人法人+倉庫活用

→ 倉庫+スポット便で農家と契約 → 繁忙期の配送を一括受託


第13章:まとめ|“仕事を待つ側”から“選ばれる側”へ進化する方法

下請けで生き残る時代は終わりました。

これからの中小運送会社に必要なのは:

  • 荷主を“営業”して獲得する力

  • 提案できる“営業資料と仕組み”

  • 信頼関係を構築できる“現場の力”

そして、発信力(SNS・HP・YouTube)=営業力でもあります。


✅ 総まとめ

「元請けが仕事をくれる」ではなく、

“荷主に選ばれる会社になる”ことこそが生存戦略

まずは小さな案件からで構いません。
1社、また1社と積み重ねることで、あなたの物流会社は「下請け脱却」へと進化していきます。

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