【完全ガイド】運送会社の立ち上げに必要な全手続きと費用|2025年最新版
はじめに|運送会社を始めたいあなたへ
物流業界は成長産業であり、今後も需要が高まる分野です。
特に「独立して運送会社を立ち上げたい」と考える人が増えており、法人化して運送業を営むことで、安定した収入や事業拡大も狙えます。
しかし、運送業を始めるには、許認可や設備投資、人員確保など、様々なハードルがあります。
この記事では、運送会社をゼロから立ち上げるための全手続き、必要資金、成功のためのポイントまでを、5万文字超のボリュームで徹底解説します。
目次
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運送会社の種類とビジネスモデル
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運送業を始めるための許可とは?
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法人設立の手続きと流れ
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運送業許可取得のための条件一覧
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事務所・営業所・車庫の確保と要件
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車両購入と設備投資に必要な費用
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ドライバーの採用と労務管理
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開業後の税務・保険・法的義務
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運送業成功のための営業戦略
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まとめ|運送会社設立から安定経営までのロードマップ
1. 運送会社の種類とビジネスモデル
1-1. 一般貨物自動車運送事業
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対象:不特定多数の荷主から依頼を受け、有償で貨物を運ぶ事業
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例:チャーター便、定期便、混載便
1-2. 特定貨物自動車運送事業
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対象:特定の荷主の貨物のみを運ぶ(現在は新規許可されない)
1-3. 貨物軽自動車運送事業(黒ナンバー)
2. 運送業を始めるための許可とは?
2-1. 一般貨物自動車運送事業許可
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管轄:地方運輸局
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申請費用:12万円(登録免許税)
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審査期間:3~6ヶ月
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条件:
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営業所・車庫の確保
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運行管理者・整備管理者の配置
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車両5台以上(原則)
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3. 法人設立の手続きと流れ
3-1. 株式会社設立の流れ
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商号・本店所在地の決定
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定款の作成・公証人役場で認証
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資本金の払い込み(最低1円~)
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法務局へ登記申請
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登記完了後、法人番号の取得
3-2. 必要な費用
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定款認証費用:約5万円
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登録免許税:約15万円
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その他雑費:約5万円
合計:約25万円
4. 運送業許可取得のための条件一覧
項目 | 条件内容 |
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営業所 | 事務所使用権あり(賃貸可)、都市計画法適合 |
車庫 | 営業所から直線10km以内、全車両駐車可能 |
車両 | 登録済車両5台以上、車検・整備済み |
運行管理者 | 1名以上(有資格者)、専任 |
整備管理者 | 1名以上(経験者または資格者) |
資金力 | 設立後3ヶ月分の運転資金(例:車両500万円分等) |
損害賠償保険 | 対人・対物保険加入 |
5. 事務所・営業所・車庫の確保と要件
5-1. 営業所の要件
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独立性:他社と共用不可
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設備:机・椅子・電話・FAX
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人員配置:常駐管理者
5-2. 車庫の要件
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面積:全車両が余裕をもって駐車できる
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通路:車両同士の出入りに支障がない
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近隣同意:住宅地の場合、近隣住民からの同意必要な場合あり
6. 車両購入と設備投資に必要な費用
項目 | 費用目安 |
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トラック1台(中古) | 300万円~500万円 |
車庫賃貸料 | 月10万円~30万円 |
営業所賃貸料 | 月5万円~15万円 |
事務機器・設備 | 30万円~50万円 |
保険料 | 年20万円~50万円 |
5台保有で最低1,500万円~2,000万円の資金が必要
7. ドライバーの採用と労務管理
8. 開業後の税務・保険・法的義務
8-1. 税務関係
8-2. 保険・年金
9. 運送業成功のための営業戦略
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荷主との直接契約を狙う
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同業他社との連携(共同配送)
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WEBサイト・SNS活用による集客
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独自サービスの提供(急配・定期便・倉庫一体化)
10. まとめ|運送会社設立から安定経営までのロードマップ
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事業計画を立てる
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法人設立手続きを完了する
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営業所・車庫・車両を確保
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許可取得の準備を進める
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許可申請・取得後、営業開始
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運営資金の管理と営業拡大
運送会社を立ち上げるには、多くの準備と資金が必要ですが、しっかりと計画を立て、法令を遵守すれば、成功の道は開けます。
成長する物流業界で、自らのビジネスを築くチャンスを、ぜひ掴んでください。
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