✅ 【防火地域・準防火地域・法22条区域】の違いと建築制限を徹底解説!
東京・千葉・神奈川・埼玉の実例つき
1章|防火地域・準防火地域・法22条区域とは?
「建築制限」って地味に見えるけど、
建物の構造・コスト・安全性を大きく左右する超重要ルール。
「知らずに買うと痛い目に遭う…」
ここでは、防火地域・準防火地域・法22条区域の違いと実務への影響を分かりやすく解説!
◆ 防火地域とは?
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主に都市の中心部や商業地域に指定 
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延焼を防ぐため、建物の構造に厳しい規制がかかる 
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建築物の規模を問わず、「耐火建築物」が義務化 
 ➡️ 鉄筋コンクリート(RC)造や鉄骨造(S造)が基本
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木造住宅は基本的に不可 
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住宅や店舗でも建築費は跳ね上がる(RC構造は坪単価高い!) 
◆ 準防火地域とは?
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都市の中間エリア、住宅地などに指定 
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一定規模以上の建物は「耐火・準耐火建築物」にする義務あり 
 ➡️ 木造でもOKだが、延焼防止対策が必要
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規模によって制限が異なる 
 ➡️ 例:3階建て・延べ床面積500㎡超の場合は耐火建築物が必須!
◆ 法22条区域(建築基準法22条区域)とは?
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都市の郊外・住宅地に指定されやすい 
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軽い防火規制 
 ➡️ 屋根に不燃材を使用(瓦・金属屋根OK)
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壁や開口部(窓・ドア)は特に規制なし 
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木造住宅が主流!コストは比較的抑えられる 
2章|建築制限の違いをざっくり表で比較
| 地区 | 適用範囲 | 建築制限 | 主な構造例 | 
|---|---|---|---|
| 防火地域 | 都市中心部・商業地域 | 耐火建築物(RC・S造)義務、木造不可 | RC・S造 | 
| 準防火地域 | 住宅地・中間エリア | 500㎡超 or 3階以上は耐火建築物、木造も可 | 木造・準耐火建築物 | 
| 法22条区域 | 郊外・低密度地域 | 屋根を不燃材に限定、木造住宅OK | 木造 | 
3章|防火地域・準防火地域・法22条区域の実例と影響
◆ 東京の実例
▶ 中央区銀座 → 【防火地域】
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銀座エリアは、RC・S造ビルが基本 
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建築費は坪200万円〜300万円 
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木造3階建て住宅は建築不可 
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火災時の延焼リスクを抑えるため、建築基準が超厳しい 
▶ 杉並区阿佐ヶ谷 → 【準防火地域】
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木造3階建て住宅が多い 
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延床面積500㎡以下の住宅は木造OK 
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外壁・軒裏・開口部に防火サッシ・防火戸を採用 
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建築費は坪70万円〜120万円(防火設備コストがややUP) 
▶ 八王子市郊外 → 【法22条区域】
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屋根は瓦・金属屋根(不燃材) 
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木造2階建て住宅が主流 
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建築費は坪60万円〜100万円 
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他の規制が少なく、コストパフォーマンス良好 
◆ 千葉の実例
▶ 千葉市中央区本千葉駅周辺 → 【準防火地域】
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3階建て木造アパートが増加 
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準耐火構造の採用で賃貸需要UP 
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火災保険料はやや高め(耐火性能によって割引アリ) 
▶ 松戸市五香 → 【法22条区域】
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戸建て分譲住宅地 
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簡易な防火仕様で低価格住宅開発 
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地価が安く、初めてのマイホーム層に人気 
◆ 神奈川の実例
▶ 横浜市西区 → 【防火地域】
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みなとみらい再開発地区は全面RC造 
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延床面積2,000㎡超のタワーマンション群 
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工事期間長め、建築費が高額 
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建築確認・防火性能検査も厳格に行われる 
▶ 川崎市高津区 → 【準防火地域】
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住宅密集地に3階建て木造住宅が立ち並ぶ 
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開口部はシャッター付き防火戸が標準 
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火災発生率は低いが、保険料が準防火地域割引に該当 
◆ 埼玉の実例
▶ さいたま市大宮区 → 【準防火地域】
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4階建て以上の共同住宅(マンション)はRC造が多い 
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住宅街は木造2〜3階が中心 
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延焼防止のため、隣地境界に防火壁設置が義務付けられるケースあり 
▶ 川越市郊外 → 【法22条区域】
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平屋・2階建て木造戸建て中心 
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耐火性能の高い屋根材利用で建築コスト抑制 
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郊外エリアでも販売価格は2,000万円以下で供給 
4章|防火地域等の建築制限によるコストへの影響
◆ 建築費の違い(概算)
| 地区 | 坪単価(木造) | 坪単価(RC造) | 
|---|---|---|
| 防火地域 | × | 200万〜300万 | 
| 準防火地域 | 70万〜120万 | 150万〜250万 | 
| 法22条区域 | 60万〜100万 | ー(RCは少ない) | 
◆ 火災保険料の違い
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防火地域・準防火地域 → 火災保険料が高め 
 ➡️ 耐火性能が高ければ割引されることも
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法22条区域 → 割安な火災保険 
 ➡️ 木造が中心、保険料は地域・建築年数による
5章|土地購入・建物計画時の注意点
◆ 防火・準防火地域で気を付けること
◆ 法22条区域は自由度高いが油断禁物
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市街化調整区域など「別の規制」が入ってることがある 
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道路幅員・セットバックの有無は常に確認 
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再建築不可の土地も混じっている 
6章|まとめ
👉 「防火地域」「準防火地域」「法22条区域」は、
建物の設計・建築費・将来の資産価値に直結!
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「安い土地には理由がある」 
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「防火規制を逆手に取れば、安全・高利回り物件も狙える」 
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しっかり知識を持って選ぼう! 
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